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M6ドライバーの評価・試打・選び方・スペック|軽くて打ちやすく寛容性が高い

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今回は2019年2月に発売されたM6ドライバーを紹介していきます。

前作のM3、M4シリーズからM5、M6シリーズとして発売。

  • M5ドライバー:新テクノロジーのスピードインジェクションで反発係数を最大限上げ、スライディングウェイトで球筋調整
  • M6ドライバー:新テクノロジーのスピードインジェクションで反発係数を最大限上げ、低重心化により高い寛容性と飛距離性能をアップ

M6ドライバーは、新テクノロジーとなるスピードインジェクションを搭載しており、ボール初速と飛距離性能を向上させたドライバーです。

低・深重心設計になっているので、より慣性モーメントが高まり寛容性が上がっています。

結論、初心者~中級者~上級者と万人向けで、寛容性が高いドライバーです。

標準シャフトだと、ヘッドスピードがアマチュアゴルファーの平均値(38m/s~43m/s)ぐらいの方が一番合います。

ヘッドスピードが45m/s以上の方はカスタムシャフトがおすすめです。

M6ドライバーのスペック・試打・評価結果を見て参考にしてみてください。

<M6ドライバーの評価>

おすすめ度
 (4.5)
シャフトHS
35m/s~
HS
40m/s~
HS
45m/s~
標準シャフト
カスタムシャフト
メリット
  • 飛距離性能が高く直進性が高い球を打てる
  • ヘッドスピードが遅くても高弾道
  • 低・深重心設計で寛容性が高い
デメリット
  • 標準シャフトが少し軽柔でヘッドスピードが速すぎるとつかまりすぎる

M6ドライバーのスペック

詳細情報

FUBUKI
TM5 2019
Tour AD
VR-6
Speeder 661
EVOLUTION V
Diamana
DF60
ヘッド体積(㎤<㏄>)460460460460
ライ角(°)58585858
ロフト角(°)9/10.59/10.59/10.59/10.5
長さ(インチ)45.7545.2545.2545.25
フレックスS/SR/RSSS
クラブ重量(g)299/297/295約311約311約308
シャフト重量(g)54/52/50656664
トルク4.6/5.0/5.23.23.73.8
バランスD2.5/D2.5/D2.0D1.5D2.0D1.0
キックポイント先中中元
シャフトHS
35m/s~
HS
40m/s~
HS
45m/s~
標準シャフト
カスタムシャフト

ロフトは9度、10.5度が用意されており、カチャカチャ機能を使うことでロフト角が±2°、ライ角が+4°、フェース角が±4°変更可能です。

シャフトはFUBUKI TM5 2019、Tour AD VR-6、Speeder 661 EVOLUTION V、Diamana DF60の4本が用意されています。

グリップはLamkin Grip TM360 Black径60/42gが標準設定です。

テクノロジー

スピードインジェクション

フェース面の裏側にレジンを注入することで、上限ギリギリの反発性能に調整するテクノロジーを採用。

グラファイト・コンポジット

ソール部分にグラファイト・コンポジットを採用することで46gのウェイトをソールに配置することを実現。

慣性モーメントが高まり、低・深重心設計でより寛容性が高いドライバーに仕上がっています。

ツイストフェース

ドライバーショットの打点傾向に合わせてフェースを捻じることで球の曲がりを低減。

フェース(顔)

M6ドライバーは少しオープンフェース気味なので、つかまり過ぎない印象を与えてくれる顔になっています。

球筋としてはフェードを連想しやすいヘッドです。

ドライバーのフェース角度が気になる方は、カチャカチャを利用してクローズ・スクエア・オープンフェースにしましょう。

投影面積(ヘッドの見え方)

構えた感じ、M5とM6で大きな違いを感じることはなかったです。

投影面積も小さすぎず大きすぎないので構えやすいと感じる方が多いはずです。

M6ドライバーの選び方

ロフト角の選び方

ドライバーの標準ロフト角は9度、10.5度が一般的です。

ロフト角9度10.5度
バックスピン量少ない多い
サイドスピン量多い少ない
弾道低い高い
つかまり悪い良い
適正HS速い普通・遅い

9度と10.5度のロフト角の違いによるメリット・デメリットは以下となります。

<ロフト角9度>

メリット
  • バックスピン量が少ない
  • 低弾道
  • 左方向へのミスに強い
デメリット
  • サイドスピンが多くなり曲がり幅が大きくなる
  • つかまりが悪い
  • ヘッドスピードが速くないと球が上がらない

ロフト9度は、ある程度ヘッドスピードがないと使いこなすことは難しいです。

<ロフト角10.5度>

メリット
  • つかまりが良い
  • バックスピン量が多くなりサイトスピン量が減る
  • 左右の曲がり幅が減る
  • 高弾道
  • 右方向へのミスに強い
デメリット
  • ヘッドスピードが速いとバックスピン量が増え球が吹き上がる

ロフト角が大きいほどつかまりが良くやさしいドライバーといえます。

SIMグローレドライバーは11.5度まで用意されているので、自身のヘッドスピードに応じてロフト角を選びましょう。

ヘッドスピード別で分けると以下になります。

HSロフト角
45m/s~9度~10.5度
40m/s~45m/s10.5度~11.5度
35m/s~40m/s11.5度~13度
~35m/s13度~15度

現在のドライバーはカチャカチャでロフト角・ライ角等を調整できるドライバーがほとんどなので、まずは10.5度を試して調整していくのがおすすめです。

クラブ重量の選び方

ゴルフクラブのセッティングで重要になってくるのがクラブの重量フローです。

シャフト重量の基本的な選び方として以下の表を参考にしてください。

※表のヘッドスピードはドライバーを振った時のヘッドスピードです

推奨HSドライバーFWUTアイアンウェッジ
~35m/s40g~40g~50g60g~75g~75g~85g
35m/s~45g~45g~50g65g~80g~80g~90g
40m/s~50g~50g~60g70g~90g~90g~100g
45m/s~60g~60g~70g80g~100g~100g~110g
50m/s~70g~70g~80g90g~110g~110g~120g

ドライバーが一番軽く、フェアウェイウッド→ユーティリティ→アイアン→ウェッジと重くなるセッティングが理想です。

M6ドライバーのシャフトで選ぶと以下になります。

シャフト硬さ重量対象HS
FUBUKI
TM5 2019
S/SR/R50g台35m/s
~44m/s
Tour AD
VR-6
S60g台45m/s~
Speeder 661
EVOLUTION V
S60g台45m/s~
Diamana
DF60
S60g台45m/s~

クラブの硬さの選び方

クラブの硬さは重量で選ぶと選びやすいです。

  • HS35m/s~:シャフト重量45gに近いシャフトの硬さ
  • HS40m/s~:シャフト重量50gに近いシャフトの硬さ
  • HS45m/s~:シャフト重量60gに近いシャフトの硬さ

まずはカタログスペックのシャフト重量を確認して、シャフトの硬さを選ぶのがおすすめです。

自身のヘッドスピードを計測→重量→硬さを選ぶような流れで決めていきましょう。

M6ドライバーのシャフトで選ぶと以下になります。

HSシャフト硬さ重量
35m/s~FUBUKI TM5 2019R50g
40m/s~FUBUKI TM5 2019SR/S52g/54g
45m/s~Tour AD VR-6
Speeder 661 EVOLUTION V
Diamana DF60
S60g台

標準シャフトのR/SR/Sだと数グラムずつしか変わらないので、実際に試打するのがおすすめですが、試打ができない場合は、現在使用しているドライバーの硬さと比較して選びましょう。

トルクの選び方

トルクはクラブの「ねじれ」を意味しており、値が大きいほどねじれやすく、値が小さいほどねじれにくいシャフトとなります。

トルクが大きいクラブはクラブのフェースターンが増えて自然とボールがつかまりやすくなるので、初心者の方やスライスに悩んでいる方におすすめです。

一方、トルクが小さいクラブはフェースターンが少ないので、ドローやスライスなど球筋を打ち分けたい方、ヘッドスピードが速い方などのハードヒッターにおすすめです。

M6ドライバーのシャフトのトルク値で比較すると以下になります。

シャフトトルクHSトップ
のタメ
つかまりフック改善スライス改善操作性
FUBUKI
TM5 2019
4.6/5.0/5.2遅い
普通
Tour AD
VR-6
3.2速い
Speeder 661
EVOLUTION V
3.7普通
Diamana
DF60
3.8普通

※トルク値:3.0~3.4(小) 3.5~3.9(中) トルク4.0~(大)

クラブの調子・バランスの選び方

シャフトの調子(キックポイント)は大きく分けて先調子・中調子・元調子の3種類あります。

つかまりが良く飛距離が欲しい方は先調子、操作性が欲しい方は元調子、平均的な機能が欲しい方は中調子がおすすめです。

また、スライスに悩んでいる方(右方向へのミス)は先調子、ドローに悩んでいる方(左方向へのミス)は元調子といった選び方もあります。

調子キック
ポイント
つかまり飛距離弾道の
高さ
操作性
先調子先端
中調子中央
元調子手元
  • 先調子:インパクト時にヘッドが走るので球がつかまり飛距離が一番でやすく高弾道になりやすい。
  • 中調子:先調子と元調子の中間性能。安定感があり万人向けの万能調子。
  • 元調子:スイングの切り返し時にタメが作りやすく、インパクト時にヘッドのしなりが少ないので操作性が高い。

FUBUKI TM5 2019、Tour AD VR-6は中調子なので安定感がある万人向けのシャフトとなっています。

Speeder 661 EVOLUTION Vは先中調子なので少し先端が走りやすくつかまりを助けてくれるシャフトです。

Diamana DF60は中元調子なのでヘッドのしなりが少なく操作性を重視したい方におすすめ。

バランスは、クラブをスイングをした際のヘッドの重さの感じ方を数値化したものです。

C5C4C3C2C1D0D1D2D3D4D5

C5がスイングした時に一番軽く、D5が一番重く感じます。各クラブのバランスがバラバラだと振り心地が異なるので、理想はドライバーからアイアンまで同じバランス値にすることです。

バランスが軽いほど重く感じないのでスイングを速くできる一方、スイングがゆっくりの方はクラブの重さを感じにくいのでスイングしづらくなることもあります。また、軽いと手打ちになりやすい弊害もあるので軽すぎるのも注意が必要です。

M6ドライバーはD1.0~D2.5と比較的軽いバランスになっているので振りやすく感じる方が多いですね。

バランスが軽すぎると感じた方はゴルフショップに持ち込むとバランス調整してくれるので、自分が振りやすいと感じたバランスに調整してもらいましょう。

M6ドライバーの飛距離の目安

M6ドライバーの飛距離の目安が以下の表になります。あくまでも計算上の飛距離なので参考程度にしてください。

自身のドライバー飛距離またはヘッドスピードに合った欄が想定飛距離となります。

※飛距離はキャリー計算となります

HS想定飛距離
HS47m/s260ヤード
HS43m/s240ヤード
HS40m/s220ヤード
HS36m/s200ヤード

M6ドライバー試打結果

試打条件
  • M6ドライバー(ロフト10.5度)
  • FUBUKI TM5 2019(シャフトS)
  • ユピテルのゴルフスイングトレーナー「GST-7BLE」を使用して計測
  • 飛距離はキャリー計算
  • 練習場のレンジボールを使用
  • 打者スペック(身長178cm/78kg/握力右55kg左60kg)

クラブ重量が軽いのでとても振りやすいドライバーに仕上がってます。

ヘッドスピードを遅くして打っても高弾道で飛んでくれるので、球の上がりに悩んでいる方におすすめですね。

寛容性もM5ドライバーより高く、打点がズレても安定して飛んでくれます。

試打したのが標準シャフトだったので、少し軽柔に感じる部分があり、左に引っ掛ける球が何球か出てしまいました。

ヘッドスピードが45m/s以上の方はカスタムシャフトを選んだ方がM6の性能を引き出せますね。

ボールの操作性も問題なく、ドロー、フェードと打ち分けることができますが、カスタムシャフトで打った方がより操作性が上がると感じました。

操作性というよりも、M6ドライバーは直進性が高い印象です。

M6ドライバーの評価【4.1/5.0】

飛距離【4.0】

スピードインジェクションのおかげか、ボール初速が出て飛んでくれます。

ライ角58度なのでつかまりも良く、直進性が高いので飛距離性能は高いです。

寛容性【4.5】

低・深重心設計で慣性モーメントが高く、打点がズレても安定して飛んでくれます。

操作性【4.0】

球筋を打ち分ける操作性は問題ないレベルですが、標準シャフトだと少し難しいかもしれません。

操作性を上げたい場合はカスタムシャフトがおすすめです。

構えやすさ【4.0】

前作のM4ドライバーよりもヘッド上部の白い線が細くなり構えやすく感じました。

白い線によりターゲットに対して方向を合わせやすいです。

つかまり【4.0】

ややオープンフェースなのでつかまりが良くなさそうに見えますが、実際に打つとライ角58度ということもありつかまりは良いです。

打感【4.0】

打感はM5ドライバーよりも柔らかく感じて打ちやすいです。

M6ドライバーが合う人

  • HSが遅くても扱いやすいドライバーを探している方
  • 直進性、方向性を求めている方
  • 寛容性が高くミスショットをカバーしてほしい方
  • 弾道の高さを上げたい方
  • ドライバーのつかまりを良くしたい方

M6ドライバーのまとめ

シャフトHS
35m/s~
HS
40m/s~
HS
45m/s~
標準シャフト
カスタムシャフト
メリット
  • 飛距離性能が高く直進性が高い球を打てる
  • ヘッドスピードが遅くても高弾道
  • 低・深重心設計で寛容性が高い
デメリット
  • 標準シャフトが少し軽柔でヘッドスピードが速すぎるとつかまりすぎる
おすすめ度
 (4.5)

M6ドライバーはクラブ重量が軽いので、ヘッドスピードが遅い方でも扱いやすいドライバーになっています。

低・深重心設計で寛容性も高く、球も上がりやすいので、初心者の方やヘッドスピードが遅くなってきた方におすすめです。

標準シャフトであれば、ヘッドスピード35ms~44m/sと幅広い方にフィットするので、是非試打を試してもらいたいです。

カスタムシャフトも用意されているので、中級者~上級者の方でもM6ドライバーの性能を発揮することができます。

型落ちドライバーですがM6ドライバーの性能は平均的に高く、満足できるドライバーです。

中古クラブで探すと2万円台~から見つけることができるので、是非試してみてください。

【参考】テーラーメイドの記事一覧

ドライバー

アイアン