【PR】
今回は2022年4月発売のテーラーメイドステルスアイアンの紹介をしていきます。
前作のSIM2MAXアイアンから約1年。初見のイメージは、上から見た顔はほぼ変化なし、バックフェースはシンプルでカッコいい、ロフト角の変更はなさそうという感じでした。
評価が高かったSIM2MAXアイアンからどのように進化したのか、詳しく解析していきます。
結論、初心者からスコア80台半ばの中級者向けにピッタリのアイアンでした。飛び系アイアンですが、飛距離性能よりも寛容性・安定性・直進性が目立つアイアンです。
ステルスのスペック・試打・評価結果を見て参考にしてみてください。
<ステルスアイアンの評価>
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
TENSEI RED TM60 (’22) | |||
KBS MAX MT85 JP |
- 高弾道で飛ぶ
- 寛容性が高くスイートスポットが広い
- ミスショットを助けてくれる
- スピン量が少ない
- ドロー、フェードと操作するのが難しい


詳細情報
TENSEI RED TM60 (’22) | TENSEI RED TM60 (’22) | KBS MAX MT85 JP | KBS MAX MT85 JP | |
クラブ重量(g)5I | 359 | 354 | 395 | 393 |
クラブ重量(g)7I | 372 | 366 | 407 | 405 |
シャフト重量(g) | 68 | 61 | 109 | 109 |
硬さ | S | R | S | R |
調子 | 中 | 中 | 先中 | 先中 |
バランス | D0/D2(SW) | D0/D2(SW) | D2/D4(SW) | D2/D4(SW) |
トルク | 2.9 | 3.1 | 1.8 | 1.9 |
番手 | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | AW | SW |
ロフト角(°) | 21 | 24 | 28 | 32 | 37 | 43 | 49 | 54 |
ライ角(°) | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | 64 | 64.5 | 64.5 | 64.5 |
長さ(インチ) | 38.5 | 37.875 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 | 35.5 | 35.25 |
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
TENSEI RED TM60 (’22) | |||
KBS MAX MT85 JP |
ステルスアイアンの7Iのロフト角は28度でロフトが立っている飛び系アイアンです。
前作のSIM2MAXと比べると若干ロフトが立ってます。SIM2MAXOSのぶっ飛び系アイアンと比べるとロフト角は落ち着いて見えますね。
クラブの長さとライ角は変更ないので、前作のSIM2MAXと同じ感覚で打つことができます。
近年、ぶっ飛び系アイアン(7番ロフト角25度前後)が台頭してきたので、28度のロフト角は普通に感じてしまいますね。
モデル | 3I | 4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | AW | SW |
P7MB | 21 | 24 | 27 | 31 | 35 | 39 | 43 | 47 | – | – |
P7MC | 20 | 23 | 26 | 30 | 34 | 38 | 42.5 | 47 | – | – |
P790(2021) | 19 | 21 | 23.5 | 26.5 | 30.5 | 35 | 40 | 45 | – | – |
P770(2020) | 19.5 | 22.5 | 25.5 | 29 | 33 | 37 | 41.5 | 46 | – | – |
ステルス | – | – | 21 | 24 | 28 | 32 | 37 | 43 | 49 | 54 |
SIM2MAX | – | – | 21.5 | 25 | 28.5 | 32.5 | 38 | 43.5 | 49 | 54 |
SIM2MAXOS | – | – | 19 | 22.5 | 25.5 | 30.5 | 35.5 | 41 | 47 | 53 |
SIMMAX | – | 19 | 21.5 | 25 | 28.5 | 32.5 | 38 | 43 | 49 | 54 |
SIMMAXOS | – | 17 | 19 | 22.5 | 26 | 30.5 | 35.5 | 41 | 47 | 53 |
SIMグローレ | – | – | 21 | 24 | 27 | 31.5 | 36 | 41 | 47 | 54 |
M6 | – | 19 | 21.5 | 25 | 28.5 | 33 | 38 | 43.5 | 49 | 54 |
M4 | – | – | 21.5 | 25 | 28.5 | 33 | 38 | 43.5 | 49 | 54 |
シャフトはカーボンのTENSEI RED TM60 (’22)、スチールのKBS MAX MT85 JP、2本がラインナップされています。
どちらのメーカーもM6アイアンから採用されており、ヘッドに合ったおすすめのシャフトです。初心者から中級者まで幅広いゴルファーにフィットします。
グリップはラムキンのCrossline 360が標準設定されています。


テクノロジー

トウラップテクノロジー
フェースの反発性能を高めるために、フェース裏に「トウラップテクノロジー」を採用。
トウ側の金属を約10g削り取り、「トウラップテクノロジー」により余剰重量を最適化することで、低重心化を実現して寛容性・飛距離・高初速が向上しています。
キャップバッグデザイン
キャップバッグデザインにより、スイートスポットをより最適化。「トウラップテクノロジー」と組み合わせることでより寛容性とボール初速が向上しています。
エコーダンピングシステム
ヒールからトウ側のヘッド内部全体に「エコーダンピングシステム」を搭載。
インパクト時の衝撃を吸収して、よりフォージドアイアンのような打感を実現しています。
貫通型スピードポケット
テーラーメイドといったらこの貫通型スピードポケット。貫通型スピードポケットによりフェース下部の反発力を増やすことができます。
中空アイアンの特徴

中空アイアンは日本発祥の形状です。
中空アイアンはヘッド内部に空洞を作り、中に打感を良くする充填材や飛距離と寛容性を高めるウェイトを入れたアイアンです。
他の形状と比べ最新の技術が多く搭載されているので、比較的値段が高くなるのがデメリットですが、打ちやすさ・寛容性・弾道が高い形状となっています。
中空の技術向上により、高性能なアイアンを作ることが可能になってきたため、初心者~中級者はもちろん、上級者の方にも人気の形状です。
ソール幅

ソール幅 | 寛容性 | ダフリ | 抜け |
狭い | |||
少し広い | |||
広い |
ステルスアイアンのソール幅は広いので、ダフリやトップ等のミスショットに強く、飛距離性能が高いです。
スイートスポットも広くボールも上がりやすいので、初心者~中級者の方におすすめの形状となっています。
トップブレード

トップブレード | 寛容性 | 操作性 | 構えやすさ |
薄い | |||
少し厚い | |||
厚い |
ステルスアイアンのトップブレードは厚いので、構えた時に安心感がありやさしく感じられます。
飛距離性能と直進性が高く、打点が少しズレても安定した弾道で飛んでくれるので寛容性が高いです。
グースネック

ネック | つかまり | 直進性 | 操作性 |
ストレート | |||
グース |

フェース プログレッション | つかまり | 操作性 | 弾道の高さ |
大きい | |||
小さい |
- フェースプログレッション:シャフトの中心線からクラブのリーディングエッジまでの長さ
ステルスアイアンはグースネックでフェースプログレッションも小さいので、つかまりが良いアイアンとなっています。
つかまりが良いので、スライス改善にもなり直進性が高いです。
ストレートネックと比べ操作性は劣りますが、高弾道で直進性の高いボールを打つことができます。
クラブ重量の選び方

ゴルフクラブのセッティングで重要になってくるのがクラブの重量フローです。基本的な選び方として以下の表を参考にしてください。
※表のヘッドスピードはドライバーを振った時のヘッドスピードです
推奨HS | ドライバー | FW | UT | アイアン | ウェッジ |
~35m/s | 40g~ | 40g~50g | 60g~ | 75g~ | 75g~85g |
35m/s~ | 45g~ | 45g~50g | 65g~ | 80g~ | 80g~90g |
40m/s~ | 50g~ | 50g~60g | 70g~ | 90g~ | 90g~100g |
45m/s~ | 60g~ | 60g~70g | 80g~ | 100g~ | 100g~110g |
50m/s~ | 70g~ | 70g~80g | 90g~ | 110g~ | 110g~120g |
ドライバーが一番軽く、フェアウェイウッド→ユーティリティ→アイアン→ウェッジと重くなるセッティングが理想です。
ステルスアイアンで採用されている2本のシャフトで比較すると以下になります。
シャフト | 硬さ | 重量 | 対象HS |
TENSEI RED TM60 (’22) | S/R | 60g台 | 35m/s ~40m/s |
KBS MAX MT85 JP | S/R | 100g台 | 40m/s~ |
ヘッドスピードが遅くなってきた方にはカーボンシャフトのTENSEI RED TM60 (’22)、平均的な男性ゴルファーにはスチールシャフトのKBS MAX MT85 JPがおすすめです。
クラブの硬さの選び方

クラブの硬さは重量で選ぶと選びやすいです。
- HS35m/s~:シャフト重量80gに近いシャフトの硬さ
- HS40m/s~:シャフト重量90gに近いシャフトの硬さ
- HS45m/s~:シャフト重量100gに近いシャフトの硬さ
- HS50m/s~:シャフト重量110gに近いシャフトの硬さ
まずはカタログスペックのシャフト重量を確認して、シャフトの硬さを選ぶのがおすすめです。
自身のヘッドスピードを計測→重量→硬さを選ぶような流れで決めていきましょう。
ステルスアイアンのシャフトで選ぶと以下になります。
HS | シャフト | 硬さ | 重量 |
35m/s~ | TENSEI RED TM60 (’22) | S/R | 61g/68g |
40m/s~ | KBS MAX MT85 JP | S/R | 109g |
45m/s~ | KBS MAX MT85 JP | S/R | 109g |
ステルスアイアンのKBS MAX MT85 JPはSとRで重量が同じなので難しいです。
このような場合は試打をして感触を確かめるのが一番ですが、試打が面倒くさい方は現在使用しているアイアンのシャフトの硬さ・トルクを調べて選ぶのもありです。
トルクの選び方

トルクはクラブの「ねじれ」を意味しており、値が大きいほどねじれやすく、値が小さいほどねじれにくいシャフトとなります。
トルクが大きいクラブはクラブのフェースターンが増えて自然とボールがつかまりやすくなるので、初心者の方やスライスに悩んでいる方におすすめです。
一方、トルクが小さいクラブはフェースターンが少ないので、ドローやスライスなど球筋を打ち分けたい方、ヘッドスピードが速い方などのハードヒッターにおすすめです。
P790アイアンのトルク値で比較すると以下になります。
シャフト | トルク | HS | トップ のタメ | つかまり | フック改善 | スライス改善 | 操作性 |
TENSEI RED TM60 (’22) | 2.9/3.1 | 遅い | 強 | ||||
KBS MAX MT85 JP | 1.8/1.9 | 普通 速い | 弱 |
※トルク値:1.5~1.9(小) 2.0~2.5(中) トルク2.5~(大)
クラブの調子・バランスの選び方

シャフトの調子(キックポイント)は大きく分けて先調子・中調子・元調子の3種類あります。
つかまりが良く飛距離が欲しい方は先調子、操作性が欲しい方は元調子、平均的な機能が欲しい方は中調子がおすすめです。
また、スライスに悩んでいる方(右方向へのミス)は先調子、ドローに悩んでいる方(左方向へのミス)は元調子といった選び方もあります。
調子 | キック ポイント | つかまり | 飛距離 | 弾道の 高さ | 操作性 |
先調子 | 先端 | ||||
中調子 | 中央 | ||||
元調子 | 手元 |
- 先調子:インパクト時にヘッドが走るので球がつかまり飛距離が一番でやすく高弾道になりやすい。
- 中調子:先調子と元調子の中間性能。安定感があり万人向けの万能調子。
- 元調子:スイングの切り返し時にタメが作りやすく、インパクト時にヘッドのしなりが少ないので操作性が高い。
TENSEI RED TM60 (’22)は中調子、KBS MAX MT85 JPは先中調子となっているので、比較的つかまりが良く高弾道になりやすいといえます。
バランスは、クラブをスイングをした際のヘッドの重さの感じ方を数値化したものです。
C5 | C4 | C3 | C2 | C1 | D0 | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 |
C5がスイングした時に一番軽く、D5が一番重く感じます。各クラブのバランスがバラバラだと振り心地が異なるので、理想はドライバーからアイアンまで同じバランス値にすることです。
バランスが軽いほど重く感じないのでスイングを速くできる一方、スイングがゆっくりの方はクラブの重さを感じにくいのでスイングしづらくなることもあります。また、軽いと手打ちになりやすい弊害もあるので軽すぎるのも注意が必要です。
市販で販売されているクラブはD0~D5までが多いので、もっと振り心地を軽くしたい場合は鉛やグリップを重くしたりすることで調整しましょう。バランスを正確に調整したい時は近くのゴルフショップに持ち込むと調整してくれるのでおすすめです。
ステルスアイアンのロフト角から算出した飛距離の目安が以下の表になります。あくまでも計算上の飛距離なので参考程度にしてください。
自身のドライバー飛距離またはヘッドスピードに合った欄が想定飛距離となります。
※飛距離はキャリー計算となります
番手 | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | AW | SW |
ロフト角 | 21 | 24 | 28 | 32 | 37 | 43 | 49 | 54 |
260ヤード HS47m/s | 199y | 190y | 178y | 166y | 151y | 131y | 115y | 100y |
240ヤード HS43m/s | 185y | 177y | 166y | 154y | 139y | 121y | 103y | 88y |
220ヤード HS40m/s | 173y | 165y | 154y | 142y | 127y | 109y | 91y | 76y |
200ヤード HS36m/s | 160y | 152y | 142y | 130y | 115y | 97y | 79y | 64y |

- 7番アイアン(ロフト28度)
- TENSEI RED TM60 (’22)(シャフトS)
- ユピテルのゴルフスイングトレーナー「GST-7BLE」を使用して計測
- 飛距離はキャリー計算
- 練習場のレンジボールを使用
- 打者スペック(身長178cm/78kg/握力右55kg左60kg)
複数試打した平均値の結果となります。
ユピテルのデータで平均180ヤード以上飛んでいたので飛距離性能は十分です。
ヘッドも大きくスイートスポットが広いので、打点がズレても安定した飛距離を維持していました。
直進性が高いのでほぼ真っすぐの球筋です。ドロー、フェースと球筋を操作するのは難しかったです。
スピン量が入りにくいと言われる飛び系アイアンですが、ステルスアイアンは弾道が高いので高さでフェアウェイに止めることができます。

飛距離【4.8】
7番アイアンのロフト角が28度なので飛びますが、ロフト角以上に飛ぶ!といったイメージはないです。
飛距離性能よりも寛容性、直進性が高いアイアンといえます。
寛容性【4.8】
スイートスポットが広く打点がずれても安定した弾道で飛んでくれます。SIM2MAXとほぼ同じ寛容性です。
フェースも大きくソール幅も広く設定されているので、ミスに強いやさしいアイアンとなっています。
操作性【3.0】
ボールをドロー、フェードと打ち分けるのは難しかったです。ステルスアイアンは真っすぐ高弾道で飛ばすのが得意なアイアンです。
構えやすさ【4.0】
ヘッドサイズは大きめでトップブレードも厚めなので安心感があり構えやすいです。
ただヘッドが大きい分、ボールを操作するイメージはしにくいです。
つかまり【4.5】
適度にオフセットが設けられている(グースネック)のでつかまりは良いです。
寛容性・直進性・つかまりを重視しているデザイン・顔となってます。
打感【4.2】
ボールを弾く感じはありますが、「エコーダンピングシステム」のおかげか、バシバシ弾いてる感はなかったです。
ただ打感にこだわっている方が打つと納得はできないかもしれません。
SIM2MAXアイアンよりも打感が柔らかく向上している感じでした。
- これからゴルフを始める初心者の方
- 飛距離が落ちてきた方
- 球が上がらなくなってきた方
- アイアンの直進性を上げたい方
- スライサーでスライス幅を減らしたい方
- 寛容性が高くやさしいアイアンを使いたい方
- カッコイイ外観のアイアンを使いたい方
番手 | 1W | 3W | 5W | 7W/4U | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | AW | AW | SW |
ロフト角 | 10.5 | 15 | 18 | 21/22 | 21 | 24 | 28 | 32 | 37 | 43 | 49 | 54 | 58 |
- ドライバー:ステルス HD
- フェアウェイウッド(3W・5W・7W):ステルス
- ユーティリティ(4U):ステルス
- アイアン(5I~AW):ステルス
- ウエッジ(58):ミルドグラインド3 or ハイ・トウ ロウ ウェッジ
1W・3W・5W・5I~AW・58はスターティングメンバ―で、7W・4Uはその日のコンディション、または得意・不得意で構成変更するようなセッティング例です。
7W、4U、5Iはほぼ同じロフト角ですが、シャフトの長さ、ヘッドの大きさ、低重化により、7W、4Uのほうが飛びます。
5Wから5Iだと飛距離が空きすぎてしますので、飛距離の間隔を合わせるために7W、4Uを入れるのがおすすめです。
ステルスアイアンはウェッジまで販売しています。セットウェッジは単品ウェッジよりもやさしいのでおすすめです。
ロブショットやバンカーショット用に58度の単品ウェッジを追加してますが、54度のセットウェッジで十分事足りるので必須ではありません。
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
TENSEI RED TM60 (’22) | |||
KBS MAX MT85 JP |
- 高弾道で飛ぶ
- 寛容性が高くスイートスポットが広い
- ミスショットを助けてくれる
- スピン量が少ない
- ドロー、フェードと操作するのが難しい


テーラーメイドの飛び系アイアンは本当におすすめです。
ステルスアイアンは寛容性が高いアイアンなので、実際のラウンド中に何度も助けてくれます。
飛び系アイアン特有の飛びすぎてしまうところはありますが、それ以上にこのステルスアイアンは出来が良くスコアを良くしてくれるはずです。
特に初心者の方や中級者の方にとって助かる機能が盛りだくさんなので、是非試してもらいたいです。