【PR】
今回は2020年10月に発売されたSIMグローレドライバーを紹介していきます。
グローレシリーズはヘッドスピードが遅い方や力が弱い方向けに設計されたシリーズです。
今回発売されたSIMグローレも同じターゲット層向けに設計されています。
結論、ヘッドスピードが30m/s~40m/sまでのゴルファーが使うと力を発揮するドライバーです。
ヘッドスピードが40m/s以上の方が使うと軽柔すぎて扱いづらいドライバーになってしまいます。
SIMグローレドライバーのスペック・試打・評価結果を見て参考にしてみてください。
<SIMグローレドライバーの評価>
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
Air Speeder TM |
- ヘッドスピードが遅くても飛ばせる
- 力がない方でも扱いやすい
- 高弾道で直進性の高い球を打てる
- 寛容性が高くミスヒットに強い
- シャフトが軽柔
- ヘッドスピードが速いと縦スピンが多くかかり球が吹き上がる
詳細情報
Air Speeder TM | |
ヘッド体積(㎤<㏄>) | 460 |
ライ角(°) | 58 |
ロフト角(°) | 9/10.5/11.5 |
長さ(インチ) | 46 |
フレックス | S/SR/R |
クラブ重量(g) | 278/275/272 |
シャフト重量(g) | 47/44/41 |
トルク | 6.6/6.8/7.0 |
バランス | D3 |
キックポイント | 先中 |
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
Air Speeder TM |
ロフトは9度、10.5度、11.5度が用意されています。
SIMグローレドライバーにはカチャカチャ機能が付いていないので、ロフト角やライ角を後で変更することはできません。
シャフトはAir Speeder TM、グリップはLamkin ST BKが標準搭載です。
テクノロジー
ドローバイアス イナーシャジェネレーター
空力性能に優れたドローバイアス イナーシャジェネレーターを搭載することで、やさしさと振りやすさを実現。
軽比重9-1-1チタンボディ
カーボンクラウン&ソールにより余剰重量を生み出し軽量化を実現。
ドローバイアスウェイト
ヘッドの内外にドローバイアスウェイトとバックウェイトを搭載。重心を低く保つことで、寛容性の向上と高い直進性を実現。
ツイストフェース
ドライバーショットの打点傾向に合わせてフェースを捻じることで球の曲がりを低減。
貫通型スピードポケット
テーラーメイド独自の貫通型スピードポケットにより、フェース下部で打っても無駄なスピンを抑えてボール初速を維持。
ロフト角の選び方
ドライバーの標準ロフト角は9度、10.5度が一般的です。
ロフト角 | 9度 | 10.5度 |
バックスピン量 | 少ない | 多い |
サイドスピン量 | 多い | 少ない |
弾道 | 低い | 高い |
つかまり | 悪い | 良い |
適正HS | 速い | 普通・遅い |
9度と10.5度のロフト角の違いによるメリット・デメリットは以下となります。
<ロフト角9度>
- バックスピン量が少ない
- 低弾道
- 左方向へのミスに強い
- サイドスピンが多くなり曲がり幅が大きくなる
- つかまりが悪い
- ヘッドスピードが速くないと球が上がらない
ロフト9度は、ある程度ヘッドスピードがないと使いこなすことは難しいです。
<ロフト角10.5度>
- つかまりが良い
- バックスピン量が多くなりサイトスピン量が減る
- 左右の曲がり幅が減る
- 高弾道
- 右方向へのミスに強い
- ヘッドスピードが速いとバックスピン量が増え球が吹き上がる
ロフト角が大きいほどつかまりが良くやさしいドライバーといえます。
SIMグローレドライバーは11.5度まで用意されているので、自身のヘッドスピードに応じてロフト角を選びましょう。
ヘッドスピード別で分けると以下になります。
HS | ロフト角 |
45m/s~ | 9度~10.5度 |
40m/s~45m/s | 10.5度~11.5度 |
35m/s~40m/s | 11.5度~13度 |
~35m/s | 13度~15度 |
クラブ重量の選び方
ゴルフクラブのセッティングで重要になってくるのがクラブの重量フローです。
シャフト重量の基本的な選び方として以下の表を参考にしてください。
※表のヘッドスピードはドライバーを振った時のヘッドスピードです
推奨HS | ドライバー | FW | UT | アイアン | ウェッジ |
~35m/s | 40g~ | 40g~50g | 60g~ | 75g~ | 75g~85g |
35m/s~ | 45g~ | 45g~50g | 65g~ | 80g~ | 80g~90g |
40m/s~ | 50g~ | 50g~60g | 70g~ | 90g~ | 90g~100g |
45m/s~ | 60g~ | 60g~70g | 80g~ | 100g~ | 100g~110g |
50m/s~ | 70g~ | 70g~80g | 90g~ | 110g~ | 110g~120g |
ドライバーが一番軽く、フェアウェイウッド→ユーティリティ→アイアン→ウェッジと重くなるセッティングが理想です。
SIMグローレドライバーのシャフトで選ぶと以下になります。
シャフト | 硬さ | 重量 | 対象HS |
Air Speeder TM | S/SR/R | 50g台 | 30m/s ~40m/s |
クラブの硬さの選び方
クラブの硬さは重量で選ぶと選びやすいです。
- HS30m/s~:シャフト重量40gに近いシャフトの硬さ
- HS35m/s~:シャフト重量45gに近いシャフトの硬さ
- HS40m/s~:シャフト重量50gに近いシャフトの硬さ
- HS45m/s~:シャフト重量60gに近いシャフトの硬さ
まずはカタログスペックのシャフト重量を確認して、シャフトの硬さを選ぶのがおすすめです。
自身のヘッドスピードを計測→重量→硬さを選ぶような流れで決めていきましょう。
SIMグローレドライバーのシャフトで選ぶと以下になります。
HS | シャフト | 硬さ | 重量 |
30m/s~ | Air Speeder TM | R | 41g |
35m/s ~40m/s | Air Speeder TM | S/SR | 44g/47g |
40g台の軽いシャフトになるので、ヘッドスピードが遅い方が対象です。
ヘッドスピードが40m/s以上の方でも使えることは使えますが、安定性に欠けてしまいます。
トルクの選び方
トルクはクラブの「ねじれ」を意味しており、値が大きいほどねじれやすく、値が小さいほどねじれにくいシャフトとなります。
トルクが大きいクラブはクラブのフェースターンが増えて自然とボールがつかまりやすくなるので、初心者の方やスライスに悩んでいる方におすすめです。
一方、トルクが小さいクラブはフェースターンが少ないので、ドローやスライスなど球筋を打ち分けたい方、ヘッドスピードが速い方などのハードヒッターにおすすめです。
SIMグローレドライバーのシャフトのトルク値で比較すると以下になります。
シャフト | トルク | HS | トップ のタメ | つかまり | フック改善 | スライス改善 | 操作性 |
Air Speeder TM | 6.6/6.8/7.0 | 遅い | 強 |
※トルク値:3.0~3.4(小) 3.5~3.9(中) トルク4.0~(大)
クラブの調子・バランスの選び方
シャフトの調子(キックポイント)は大きく分けて先調子・中調子・元調子の3種類あります。
つかまりが良く飛距離が欲しい方は先調子、操作性が欲しい方は元調子、平均的な機能が欲しい方は中調子がおすすめです。
また、スライスに悩んでいる方(右方向へのミス)は先調子、ドローに悩んでいる方(左方向へのミス)は元調子といった選び方もあります。
調子 | キック ポイント | つかまり | 飛距離 | 弾道の 高さ | 操作性 |
先調子 | 先端 | ||||
中調子 | 中央 | ||||
元調子 | 手元 |
- 先調子:インパクト時にヘッドが走るので球がつかまり飛距離が一番でやすく高弾道になりやすい。
- 中調子:先調子と元調子の中間性能。安定感があり万人向けの万能調子。
- 元調子:スイングの切り返し時にタメが作りやすく、インパクト時にヘッドのしなりが少ないので操作性が高い。
Air Speeder TMは先中調子なのでヘッドが走りやすくつかまりが良いシャフトとなっています。
バランスは、クラブをスイングをした際のヘッドの重さの感じ方を数値化したものです。
C5 | C4 | C3 | C2 | C1 | D0 | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 |
C5がスイングした時に一番軽く、D5が一番重く感じます。各クラブのバランスがバラバラだと振り心地が異なるので、理想はドライバーからアイアンまで同じバランス値にすることです。
バランスが軽いほど重く感じないのでスイングを速くできる一方、スイングがゆっくりの方はクラブの重さを感じにくいのでスイングしづらくなることもあります。また、軽いと手打ちになりやすい弊害もあるので軽すぎるのも注意が必要です。
SIMグローレドライバーのバランスはD3なので、振り心地が重く感じる方が多いかもしれません。
バランスが重すぎると感じた方はゴルフショップに持ち込むとバランス調整してくれるので、自分が振りやすいと感じたバランスに調整してもらいましょう。
SIMグローレドライバーの飛距離の目安が以下の表になります。あくまでも計算上の飛距離なので参考程度にしてください。
自身のドライバー飛距離またはヘッドスピードに合った欄が想定飛距離となります。
※飛距離はキャリー計算となります
HS | 想定飛距離 |
HS47m/s | 260ヤード |
HS43m/s | 240ヤード |
HS40m/s | 220ヤード |
HS36m/s | 200ヤード |
- SIMグローレドライバー(ロフト10.5度)
- Air Speeder TM(シャフトS)
- ユピテルのゴルフスイングトレーナー「GST-7BLE」を使用して計測
- 飛距離はキャリー計算
- 練習場のレンジボールを使用
- 打者スペック(身長178cm/78kg/握力右55kg左60kg)
ヘッドスピードが速いと縦回転量が多くかかり吹き上がるような球になってしまいました。
つかまりは良いので、ヘッドスピードが速い方はシャフトをリシャフトするともっと強い弾道で飛ばすことができるはずです。
ヘッドスピードを40m/s程度に調整して打つと弾道の高さも適正で直進性の高い球を打つことができたので、シャフトの硬さSだと40m/s前後までが許容範囲だと感じました。
試打結果から感じたSIMグローレドライバーの一番の特徴は寛容性の高さです。
打点がズレても初速、球の高さ、直進性を維持できるドライバーなので、スイングが安定していない方でもSIMグローレドライバーの性能を発揮することができます。
飛距離【4.0】
ドローバイアス設計なのでつかまりも良く、高弾道で飛んでくれます。
ヘッドスピードが速いとスピン量が多く入り吹き上がってしまうことがあるので注意しましょう。
寛容性【4.5】
スイートスポットが広く、打点がズレても安定した弾道で飛びます。
操作性【4.0】
ドロー、フェードと球筋を操作することは問題ないですが、フェードの曲がり幅は少ないです。
どちらかというとドローが打ちやすいので、持ち球ドローの方が打つと逆玉が出にくくなりラウンドしやすくなります。
逆に持ち球フェードの方はフェードする幅が狭くなるので、右に曲がりすぎて林やOBになるミスを軽減することが可能です。
構えやすさ【4.0】
スクエアフェースなのでターゲットに合わせやすく構えやすいです。
オープンフェースよりもつかまりが良く見える顔になっています。
つかまり【4.0】
ドローバイアス設計のヘッド、先中調子、トルク値高いおかげでつかまりは良いです。
ただ思った以上につかまらなかったので点数は4点になってます。
叩いてもつかまりすぎないので、左へのミスは軽減することができますね。
打感【4.0】
試打した時の感じでは普通より柔らかく打感は良かったです。
- 力が落ちてきてHSが遅くなってきた
- 寛容性が高くミスショットを助けてほしい
- スイングが安定せずミスショットが多い
- ミスショット時でも安定して飛ばしたい
- 球が上がりづらくなってきた
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
Air Speeder TM |
- ヘッドスピードが遅くても飛ばせる
- 力がない方でも扱いやすい
- 高弾道で直進性の高い球を打てる
- 寛容性が高くミスヒットに強い
- シャフトが軽柔
- ヘッドスピードが速いと縦スピンが多くかかり球が吹き上がる
SIMグローレドライバーの性能を発揮することができる、ヘッドスピード40m/s以内の方におすすめです。
クラブ全体の重量が軽いので力がなくても振りやすく、高弾道で直進性の高い球を打つことができます。
ヘッドスピードが速い方は標準シャフトのAir Speeder TMから他のシャフトにリシャフトすると、SIMグローレドライバーの性能を発揮することができますね。
ヘッドスピード40m/s以内の方であれば誰でも使いこなすことができるドライバーとなっているので、ショップ等で見かけた際は是非試打してみてください。