【PR】
今回は2021年9月4日発売のテーラーメイドP790アイアンの紹介をしていきます。
P790(2019)から2年、P770(2020)から1年、テーラーメイドから新P790アイアンが発売されました。
前回と同じ中空構造を採用しています。P770よりロフトが立っておりフェースも少し大きいので、より寛容性・方向性が高く飛ぶアイアンです。
外観も前回よりカッコよくシャープに仕上がってます。
結論、初心者から中級者向けと幅広いゴルファーにおすすめできるアイアンです。飛び系アイアンよりも飛びすぎず寛容性もあり直進も高い所有感を満たしてくれるアイアンとなっています。
上級者の方はロングアイアンにセッティングするのがおすすめです。
P790アイアンのスペック・試打・評価結果を見て参考にしてみてください。
<P790アイアン(2021)の評価>
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
N.S.PRO 950GH neo | |||
MODUS3 TOUR105 |
- シャープなデザイン
- 寛容性が高くスイートスポットが広い
- 縦距離が安定する
- 飛距離性能はちょい飛び系クラス
- 価格が高い
- バックフェースに傷が付きやすい
詳細情報
N.S.PRO 950GH neo | MODUS3 TOUR 105 | |
クラブ重量(g)※5I | 405 | 409 |
シャフト重量(g) | 98 | 106.5 |
硬さ | S | S |
調子 | 中 | 元 |
バランス | D1/D2(PW) | D2/D3(PW) |
トルク | 1.7 | 1.7 |
番手 | 3I | 4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW |
ロフト角(°) | 19 | 21 | 23.5 | 26.5 | 30.5 | 35 | 40 | 45 |
ライ角(°) | 60.5 | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | 64 |
長さ(インチ) | 39 | 38.5 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 35.75 |
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
N.S.PRO 950GH neo | |||
MODUS3 TOUR105 |
P790の7Iのロフト角は30.5度で標準より少しロフトが立っています。
ライ角、クラブの長さは標準です。
モデル | 3I | 4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | AW | SW |
P7MB | 21 | 24 | 27 | 31 | 35 | 39 | 43 | 47 | – | – |
P7MC | 20 | 23 | 26 | 30 | 34 | 38 | 42.5 | 47 | – | – |
P790(2021) | 19 | 21 | 23.5 | 26.5 | 30.5 | 35 | 40 | 45 | – | – |
P770(2020) | 19.5 | 22.5 | 25.5 | 29 | 33 | 37 | 41.5 | 46 | – | – |
ステルス | – | – | 21 | 24 | 28 | 32 | 37 | 43 | 49 | 54 |
SIM2MAX | – | – | 21.5 | 25 | 28.5 | 32.5 | 38 | 43.5 | 49 | 54 |
SIM2MAXOS | – | – | 19 | 22.5 | 25.5 | 30.5 | 35.5 | 41 | 47 | 53 |
SIMMAX | – | 19 | 21.5 | 25 | 28.5 | 32.5 | 38 | 43 | 49 | 54 |
SIMMAXOS | – | 17 | 19 | 22.5 | 26 | 30.5 | 35.5 | 41 | 47 | 53 |
SIMグローレ | – | – | 21 | 24 | 27 | 31.5 | 36 | 41 | 47 | 54 |
M6 | – | 19 | 21.5 | 25 | 28.5 | 33 | 38 | 43.5 | 49 | 54 |
M4 | – | – | 21.5 | 25 | 28.5 | 33 | 38 | 43.5 | 49 | 54 |
SIM MAXやSIM2 MAXの飛び系とP770やP7MCなどの標準ロフトのちょうど間くらいのロフトです。
飛び系よりも飛距離を落ち着かせて操作性やスピン量の向上を目指したアイアンだと感じました。
シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR 105、N.S.PRO 950GH neoのスチール2本がラインナップされています。
シャフトラインナップからも初心者から中級者をターゲットにしたアイアンです。
グリップはゴルフプライドのツアーベルベット360が標準設定されています。
テクノロジー
中空構造
新たに開発された「8620カーボン・スチール構造」により、ヘッドの要所がさらに薄肉化されて低重心化を実現。
また、L字型フェースと組み合わせることで、より柔軟性・高初速・飛距離を実現しています。
SpeedFoamAir
新開発された「SpeedFoamAir」と「マルチマテリアル構造」により、前作から軽量化と弾力性、打音と打感の向上を実現。
貫通型スピードポケット
テーラーメイドといったらこの貫通型スピードポケット。貫通型スピードポケットによりフェース下部の反発力を増やすことができます。
スイートエリア
スイートエリアが広く、より多くの打点(ヒール・トゥ側)で捉えることができるので、ミスへの寛容性が高いアイアンです。
中空アイアンの特徴
中空アイアンは日本発祥の形状です。
中空アイアンはヘッド内部に空洞を作り、中に打感を良くする充填材や飛距離と寛容性を高めるウェイトを入れたアイアンです。
他の形状と比べ最新の技術が多く搭載されているので、比較的値段が高くなるのがデメリットですが、打ちやすさ・寛容性・弾道が高い形状となっています。
中空の技術向上により、高性能なアイアンを作ることが可能になってきたため、初心者~中級者はもちろん、上級者の方にも人気の形状です。
ソール幅
ソール幅 | 寛容性 | ダフリ | 抜け |
狭い | |||
少し広い | |||
広い |
P790アイアン(2021)のソール幅は広いので、ダフリやトップ等のミスショットに強く寛容性が高いです。
スイートスポットも広くボールも上がりやすいため、初心者~中級者~上級者と万人向けするアイアンとなっています。
トップブレード
トップブレード | 寛容性 | 操作性 | 構えやすさ |
薄い | |||
少し厚い | |||
厚い |
P790アイアン(2021)のトップブレードは厚いので、構えた時に安心感がありやさしく感じます。
打点が少しズレても安定した弾道で飛んでくれるので寛容性が高いです。
グースネック
ネック | つかまり | 直進性 | 操作性 |
ストレート | |||
グース |
フェース プログレッション | つかまり | 操作性 | 弾道の高さ |
大きい | |||
小さい |
- フェースプログレッション:シャフトの中心線からクラブのリーディングエッジまでの長さ
P790アイアン(2021)は少しグースが効いており、フェースプログレッションも小さいのでつかまりが良くなっています。
ストレートネックと比べ操作性は劣りますが、高弾道で直進性の高いボールを打つことが可能です。
クラブ重量の選び方
ゴルフクラブのセッティングで重要になってくるのがクラブの重量フローです。基本的な選び方として以下の表を参考にしてください。
※表のヘッドスピードはドライバーを振った時のヘッドスピードです
推奨HS | ドライバー | FW | UT | アイアン | ウェッジ |
~35m/s | 40g~ | 40g~50g | 60g~ | 75g~ | 75g~85g |
35m/s~ | 45g~ | 45g~50g | 65g~ | 80g~ | 80g~90g |
40m/s~ | 50g~ | 50g~60g | 70g~ | 90g~ | 90g~100g |
45m/s~ | 60g~ | 60g~70g | 80g~ | 100g~ | 100g~110g |
50m/s~ | 70g~ | 70g~80g | 90g~ | 110g~ | 110g~120g |
ドライバーが一番軽く、フェアウェイウッド→ユーティリティ→アイアン→ウェッジと重くなるセッティングが理想です。
P790アイアンで採用されている2本のスチールシャフトで比較すると以下になります。
シャフト | 硬さ | 重量 | 対象HS |
N.S.PRO 950GH neo | S | 90g台 | 40m/s~ |
N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 | S | 100g台 | 40m/s~ |
ヘッドスピードがアマチュアゴルファーの平均値(38m/s~43m/s)の方はN.S.PRO 950GH neo、ヘッドスピードが速く力がある方はMODUS3 TOUR 105がおすすめです。
クラブの硬さの選び方
クラブの硬さは重量で選ぶと選びやすいです。
- ヘッドスピード35m/s~:シャフト重量80gに近いシャフトの硬さ
- ヘッドスピード40m/s~:シャフト重量90gに近いシャフトの硬さ
- ヘッドスピード45m/s~:シャフト重量100gに近いシャフトの硬さ
- ヘッドスピード50m/s~:シャフト重量110gに近いシャフトの硬さ
まずはカタログスペックのシャフト重量を確認して、シャフトの硬さを選ぶのがおすすめです。
自身のヘッドスピードを計測→重量→硬さを選ぶような流れで決めていきましょう。
P790アイアンのシャフトで選ぶと以下になります。
HS | シャフト | 硬さ | 重量 |
40m/s~ | N.S.PRO 950GH neo | S | 98g |
45m/s~ | MODUS3 TOUR105 | S | 106.5g |
トルクの選び方
トルクはクラブの「ねじれ」を意味しており、値が大きいほどねじれやすく、値が小さいほどねじれにくいシャフトとなります。
トルクが大きいクラブはクラブのフェースターンが増えて自然とボールがつかまりやすくなるので、初心者の方やスライスに悩んでいる方におすすめです。
一方、トルクが小さいクラブはフェースターンが少ないので、ドローやスライスなど球筋を打ち分けたい方、ヘッドスピードが速い方などのハードヒッターにおすすめです。
P790アイアンのトルク値で比較すると以下になります。
シャフト | トルク | HS | トップ のタメ | つかまり | フック改善 | スライス改善 | 操作性 |
N.S.PRO 950GH neo | 1.7 | 普通 速い | 弱 | ||||
MODUS3 TOUR105 | 1.7 | 普通 速い | 弱 |
※トルク値:1.5~1.9(小) 2.0~2.5(中) トルク2.5~(大)
クラブの調子・バランスの選び方
シャフトの調子(キックポイント)は大きく分けて先調子・中調子・元調子の3種類あります。
つかまりが良く飛距離が欲しい方は先調子、操作性が欲しい方は元調子、平均的な機能が欲しい方は中調子がおすすめです。
また、スライスに悩んでいる方(右方向へのミス)は先調子、ドローに悩んでいる方(左方向へのミス)は元調子といった選び方もあります。
調子 | キック ポイント | つかまり | 飛距離 | 弾道の 高さ | 操作性 |
先調子 | 先端 | ||||
中調子 | 中央 | ||||
元調子 | 手元 |
- 先調子:インパクト時にヘッドが走るので球がつかまり飛距離が一番でやすく高弾道になりやすい。
- 中調子:先調子と元調子の中間性能。安定感があり万人向けの万能調子。
- 元調子:スイングの切り返し時にタメが作りやすく、インパクト時にヘッドのしなりが少ないので操作性が高い。
N.S.PRO950GH neoは中調子なので、安定感があり使いやすいシャフトです。
MODUS3 TOUR105は元調子なので、操作性が高いシャフトとなっています。
バランスは、クラブをスイングをした際のヘッドの重さの感じ方を数値化したものです。
C5 | C4 | C3 | C2 | C1 | D0 | D1 | D2 | D3 | D4 | D5 |
C5がスイングした時に一番軽く、D5が一番重く感じます。各クラブのバランスがバラバラだと振り心地が異なるので、理想はドライバーからアイアンまで同じバランス値にすることです。
バランスが軽いほど重く感じないのでスイングを速くできる一方、スイングがゆっくりの方はクラブの重さを感じにくいのでスイングしづらくなることもあります。また、軽いと手打ちになりやすい弊害もあるので軽すぎるのも注意が必要です。
市販で販売されているクラブはD0~D5までが多いので、もっと振り心地を軽くしたい場合は鉛やグリップを重くしたりすることで調整しましょう。バランスを正確に調整したい時は近くのゴルフショップに持ち込むと調整してくれるのでおすすめです。
P790アイアンのロフト角から算出した飛距離の目安が以下の表になります。あくまでも計算上の飛距離なので参考程度にしてください。
自身のドライバー飛距離またはヘッドスピードに合った欄が想定飛距離となります。
※飛距離はキャリー計算となります
番手 | 3I | 4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW |
ロフト角 | 19 | 21 | 23.5 | 26.5 | 30.5 | 35 | 40 | 45 |
260ヤード HS47m/s | 205y | 199y | 191y | 182y | 170y | 157y | 142y | 127y |
240ヤード HS43m/s | 190y | 184y | 177y | 169y | 158y | 145y | 130y | 115y |
220ヤード HS40m/s | 178y | 172y | 165y | 157y | 146y | 133y | 118y | 103y |
200ヤード HS36m/s | 163y | 158y | 152y | 144y | 134y | 121y | 106y | 91y |
- 7番アイアン(ロフト30.5度)
- N.S.PRO MODUS3 TOUR105(シャフトS)
- ユピテルのゴルフスイングトレーナー「GST-7BLE」を使用して計測
- 飛距離はキャリー計算
- 練習場のレンジボールを使用
- 打者スペック(身長178cm/78kg/握力右55kg左60kg)
複数試打した平均値の結果となります。
ロフトが少し立っているので飛距離も平均して175ヤードを超えていました。飛距離性能は十分です。
P770よりもヘッドが大きくスイートスポットも広いので、打点がずれても安定して飛んでました。
上から見たアイアンの顔はすこし大きめに感じますが、ソール部分が見えることもないので構えやすい印象です。
飛距離【4.5】
ロフトが30.5度と少し立っているのもありますが比較的飛びます。
スイートスポットも広いので打点がずれても縦距離が大きくずれることもありませんでした。
寛容性【4.8】
スイートスポットが広く打点がずれても安定した弾道で飛んでくれます。P770より寛容性が高いです。
フェースも大きくソール幅も広く設定されているので、ミスに強いやさしいアイアンとなっています。
操作性【3.5】
ドロー、フェードと打ち分けることはできますが、ヘッド、フェース面が少し大きいので、構えた時に操作しにくいイメージを持ちやすいかもしれません。
どちらかというと操作性よりも直進性が高いアイアンとなっています。
構えやすさ【4.5】
設計上、P770(2020)アイアンよりヘッドは大きいですが、構えた感じそこまで大きくは感じなかったです。
トップブレードは厚めなので安心感をもってアドレスすることができます。
つかまり【4.5】
ボールのつかまりは良いです。特にスライスに悩んでいる方にはピッタリですね。
持ち球はフェードですが、曲がり幅が減り安定した球筋で攻めることができます。
打感【4.2】
P770(2020)より打感が柔らかく向上しているように感じました。中空アイアンとしては打感は最高クラスです。
- 飛び系アイアンは嫌だけど飛距離は欲しい方
- 飛び系アイアンよりも縦距離を合わせたい方
- 寛容性が高くやさしいアイアンを使いたい方
- カッコイイ外観のアイアンを使いたい方
- ある程度球筋を操りたい方
- 他の人と被りにくく所有感を満たしたい方
番手 | 1W | 3W | 5W | 7W/4U/4I | 5I | 6I | 7I | 8I | 9I | PW | AW | AW | SW |
ロフト角 | 10.5 | 15 | 18 | 21/22/21 | 23.5 | 26.5 | 30.5 | 35 | 40 | 45 | 50 | 54 | 58 |
- ドライバー:SIM2 MAX
- フェアウェイウッド(3W・5W・7W):SIM2 MAX
- ユーティリティ(4U):SIM2 MAX
- アイアン(4I~PW):P790
- ウエッジ(50/54/58):ミルドグラインド3 or ハイ・トウ ロウ ウェッジ
1W・3W・5W・5I~PW・50/54/58はスターティングメンバ―で、7W・4U・4Iはその日のコンディション、または得意・不得意で構成変更するようなセッティング例です。
ウェッジを52/58とした場合は一本追加できるので、4Iを入れて7W・4Uを選択制にするセッティングもおすすめです。
P790は寛容性・直進性が高いアイアンなので、難しいと4番、5番のロングアイアンもセッティングに入れることが可能になります。
また、ロングアイアンのみP790を入れてミドルアイアン以降をP7MCやP7MBなどを入れるコンボセッティングもおすすめです。
シャフト | HS 35m/s~ | HS 40m/s~ | HS 45m/s~ |
N.S.PRO 950GH neo | |||
MODUS3 TOUR105 |
- シャープなデザイン
- 寛容性が高くスイートスポットが広い
- 縦距離が安定する
- 飛距離性能はちょい飛び系クラス
- 価格が高い
- バックフェースに傷が付きやすい
価格が高くコスパは悪いですが、アイアンとしては非常に完成度が高いアイアンとなっています。
飛距離性能、寛容性、直進性が高いので初心者~中級者と幅広い方におすすめです。上級者の方もロングアイアンで利用する価値ありです。
外観もP770同様カッコよく所有感を満たしてくれます。
とても良いアイアンとなっているのでぜひ試してみてください。